餃子の包み方|基本から簡単アレンジまでプロが教えるコツ

家庭で手作りする餃子は、出来たてを味わえるだけでなく、包む過程そのものも楽しみのひとつです。ですが、「皮が破れてしまう」「見た目が不格好になってしまう」と悩む方も多いのではないでしょうか。
この記事では、初心者でも失敗しにくい基本の餃子の包み方から、簡単な時短テクニック、見た目が楽しいアレンジ方法まで幅広く解説します。
【この記事の監修者】
<餃子専門店 ぎょーざやさん>
開業してから30年以上地元に愛される餃子専門店。肉と野菜を「3:7」の割合で配合した餡と、もちっとした食感の皮が特徴。口に入れるとジワーッと深い味わいが広がります。お子様からお年寄りまで多くの方にお喜びいただいています。
餃子の包み方の基本【初心者向け】
【必要な材料と準備】
餃子の皮:市販のものを使用。乾燥しやすいのでラップや濡れ布巾をかけておく。
餃子のタネ:豚ひき肉・キャベツや白菜・ニラなど。野菜は軽く水気を切ってから混ぜると皮が破れにくい。
水:皮の端をとめるために使用。
バットやトレー:くっつかないよう片栗粉を薄く敷くと◎
基本の包み方
- 1.皮を手のひらにのせ、中央にタネを小さじ1〜1.5杯のせる。
- 2.皮の半分のふちに水を薄くつける。
- 3.半分に折り、中央を指でしっかり押さえる。
- 4.片側にひだを作りながら閉じていく。
- 5.閉じ終わったら軽く押さえ、密閉する。
きれいに仕上げるためのポイント
餃子を美しく包むためには、タネをのせる位置やひだの作り方にちょっとしたコツがあります。タネは皮の中央に置くことで均等な厚みに仕上がり、包みやすくなります。入れすぎると皮が裂けてしまう原因になるので注意しましょう。
また、ひだは皮の余りを吸収し、見た目を整える役割があります。ひだを作るたびに指でしっかり押さえるのがポイントで、5〜6個程度にまとめるとバランス良くきれいに仕上がります。
さらに仕上がりを美しくするためには、次の点を意識しましょう。
- ・タネは詰めすぎない
- ・皮の縁をしっかり水で湿らせる
- ・包んだ後は平らに立てて形を整える
これらを押さえることで、見た目も美しく、焼いたときに崩れにくい餃子が完成します。
餃子の包み方を簡単にする方法
餃子の包み方を知っていても、実際に手で包むのは難しいものです。しかし、道具を工夫すれば、不器用な人や未経験者でも綺麗な餃子を作れます。ここでは、フォークを使った簡単テクニックや、ひだを作らないシンプルな方法、さらに子どもと一緒に楽しめる工夫まで紹介します。忙しい日や大人数分を作るときにも役立つ時短のコツも必見です。
フォークを使った包み方
フォークを使うと、細かい作業をせずに綺麗な餃子を作れます。皮を半分に折り、ふちをフォークで押さえるだけです。見た目はシンプルですが、しっかりと密閉できるため具が漏れにくく、焼いても蒸しても崩れにくいのが魅力です。仕上がりはまるでパイのような縁取りになり、手軽なのにおしゃれな印象になります。
時短につながるコツ
包む作業を早く終わらせるには、タネはスプーンで軽く丸めてから皮に置くと、形が整いやすくスムーズに包めます。また、指でまとめて水をつければ一気に閉じられるため、作業スピードが大幅にアップします。大量に作るときや時間がないときに役立つ方法です。
ひだなしのシンプルな包み方
ひだを作るのが苦手な方は、皮を半分に折り、指でしっかり押さえるだけでも十分美味しく仕上がります。特に水餃子や蒸し餃子はひだがなくても崩れにくく、モチモチした食感を楽しめるのでおすすめです。
子どもと一緒にできる包み方
餃子作りは親子で楽しめる料理です。皮を型抜きしてミニ餃子にしたり、2枚の皮で具を挟んでシールのように貼り合わせると、小さな子どもも楽しみながら調理できます。好きな形にアレンジすれば、「自分で作った!」という達成感もあり、食卓がさらに楽しくなります。
見た目も楽しい餃子の包み方
餃子は定番の三日月型だけでなく、包み方を工夫することで、食卓が一気に華やかになります。特にパーティーや家族での手作り餃子では、見た目も包む工程も楽しめるでしょう。ここでは、初心者でも挑戦できるかわいい包み方から、プロが実践する中国風の本格スタイルまで紹介します。
帽子型
端を折り込んでとめると、小さな帽子のような形に仕上がります。見た目のかわいらしさはもちろん、しっかりと包み込まれるため、具がこぼれにくいのも特徴です。小ぶりに作ればお弁当のおかずにもぴったりで、食卓に並べると子どもから大人まで喜ばれるアレンジです。
はまぐり型
両端を中央に合わせて留めることで、二枚貝のようなフォルムになります。立体的でボリューム感があり、並べると華やかさがアップします。蒸し餃子にすると形がより際立ち、食卓に上品さを添える一品となります。
中国風の包み方
皮を立てて持ち、片側に細かいひだを寄せながら包み込む「月牙型(げつががた)」は、中国で一般的なスタイルです。本格的な点心のような仕上がりで、食卓に特別感を演出できます。見た目は難しそうですが、慣れるとスムーズに包めるようになり、プロの気分を味わえるのも魅力です。
餃子のアレンジタレはこちらで詳しく紹介しています。手作りのタレと合わせてお楽しみください。
>>いつもの餃子がウマくなるアレンジタレ5選
餃子の包み方でよくある失敗と対処法
餃子を包んでいると、皮が破れたる、具がはみ出したりといったトラブルはよくあります。しかし、コツを知っていれば失敗は防ぎつつ、リカバリーすることも可能です。ここでは家庭でよく起きる失敗と、その解決策をまとめました。
包んでいる途中で皮が破れる場合
皮が破れる原因の多くは、タネを入れすぎてしまうことです。また、乾燥して硬くなった皮は裂けやすくなります。タネは少なめに調整し、もし破れてしまったら指先に水をつけて皮をつまむように補修しましょう。
水分が多すぎて皮がベタつく場合
野菜から出る水分が多いと皮がベタつきやすくなり、成形もしにくくなります。キャベツや白菜などは刻んだ後にしっかり水気を絞り、具材に片栗粉を少量加えると余分な水分を吸収してまとまりやすくなります。
具がはみ出してしまう場合
ついタネをたっぷり詰めたくなりますが、詰めすぎると閉じられず、具がはみ出してしまいます。タネは「小さじ1杯強」が目安です。はみ出した部分はきれいに取り除いてから包み直しましょう。
冷凍後に割れてしまう場合
冷凍保存するときに餃子同士をくっつけたままにすると、取り出すときに皮が割れやすくなります。トレーなどに並べて「バラ冷凍」し、完全に凍ってから保存袋に移すのがコツ。重ね置きを避ければ、餃子の形をきれいに保てます。
餃子の包み方に関するよくある質問
Q.餃子の皮に裏表はある?
A.基本的にどちらでも使えますが、粉が多い面を外側にすると扱いやすいです。
Q.なぜひだを作る必要があるの?
A.見た目を整えるだけでなく、皮の余りを吸収して破れにくくする効果があります。
Q.餃子の皮は常温に戻すべき?
A.冷蔵庫から出してすぐは固いため、常温に10分ほど置くと包みやすくなります。
Q.ひだは何個がベスト?
A.4〜5個のひだが一般的です。多すぎると固くなりやすく、少なすぎると具が漏れる可能性があります。
Q.市販の皮1袋に合わせた具の分量は?
A.皮25枚なら、タネは約250g前後が目安です。皮の大きさに応じて調整してください。
餃子づくりに挑戦してみましょう
初心者の方は、まず 基本のひだ4〜5個をマスターしてみましょう。「不器用だから…」と心配な方も、フォークで押さえるだけの包み方や、ひだなしのシンプルな包み方なら失敗なく仕上がります。
慣れてきたら、帽子型やはまぐり型、中国風の月牙型・元宝型など、ちょっと凝ったアレンジにも挑戦してみてください。見た目の楽しさや食感の違いに気づけるはずです。
さらに、保存や焼き方のコツを押さえれば、作り置きも安心です。忙しい日でもすぐに手作り餃子を楽しめます。
餃子をつつむ時間がない方には、こだわりの手作り餃子もおすすめです。
ぎょーざやさんでは、こだわりの具材を使い、すべて手作りの餃子をお取り寄せできます。本格的な手作り餃子をお求めの方はぜひご賞味ください。
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